インサイドヘッドひどい？ヨロコビのいじめ疑惑と嫌いと言われる理由

ディズニー・ピクサーの人気作『インサイド・ヘッド』が、2024年に続編『インサイド・ヘッド2』として帰ってきます。

しかし、ネット上では「ひどい」「つまらない」といった批判の声が目立ち、特にヨロコビのいじめ疑惑や「なぜこんなに嫌いと言われるのか？」という点が議論を呼んでいます。

「ヨロコビは本当にいじめっ子なのか？」、そして「物語の展開が子供向けではない？」といった意見もあり、本作の評価は賛否が分かれているようです。

そこで本記事では、『インサイド・ヘッド2』が批判される理由や、ヨロコビのキャラクターに対する意見を深掘りしつつ、本作の本当の魅力にも迫っていきます。

『インサイド・ヘッド2』がひどい・つまらないと言われる理由

インサイド・ヘッド、最高。観たら号泣必死。以前、日本からの帰りの飛行機で観て、あたりかまわず号泣しました。四十代のおっさんが、ディズニーを見て嗚咽って、ちょっとひどいですよね。

多分、僕は自分をビンボンに重ねているのだと思います。https://t.co/OQJLSBu5cv

— 遠藤大輔｜デザイナー＋美大講師｜著書『デザイン、学びのしくみ』 (@Endo0226) July 15, 2023

2024年に公開予定の『インサイド・ヘッド2』。

前作の感動的なストーリーが多くのファンを魅了しましたが、一方で「つまらない」「ひどい」といった否定的な意見も聞かれます。

特に話題になっているのは、主要キャラクターであるヨロコビの行動や、物語の方向性についての疑問です。

感情たちが織りなす繊細なストーリーだからこそ、観る人によって受け取り方が大きく分かれるのかもしれません。

ここでは、『インサイド・ヘッド2』に対する批判の理由を詳しく掘り下げつつ、筆者自身の体験や感想も交えながら、本作の魅力や意義について考えていきます。

ヨロコビの行動が「いじめ」に見える？

前作『インサイド・ヘッド』でも議論になったのが、「ヨロコビの行動がカナシミに対するいじめではないか？」という点です。

映画の中でヨロコビはカナシミに対し、「思い出のボールに触らないで」と強く指示したり、床に円を描いて「ここから出ないで」と行動を制限したりする場面があります。

こうしたシーンを観て、ヨロコビを「支配的」「自己中心的」と感じた人もいるようです。

しかし、私の視点では、ヨロコビは決して悪意を持ってカナシミを排除しようとしたわけではなく、むしろ「ライリーを幸せにしたい」という強い使命感からくる行動だったように思います。

その時は「楽しいことだけを考えればいい」と思っていたのですが、大人になってから「悲しいことや辛いことも、人間には必要なんだ」と気づきました。

ヨロコビも同じように、ストーリーの中でカナシミの重要性を理解し、成長していくキャラクターなので、単なる「いじめっ子」として捉えるのは少し違うのではないでしょうか。

ストーリーが子供向けではない？

『インサイド・ヘッド』シリーズの最大の特徴は、感情をキャラクター化することで、心の中の複雑な動きを分かりやすく描いている点です。

しかし、テーマ自体は非常に深く、特に『インサイド・ヘッド2』では思春期の感情の変化が描かれるため、「子供には難しいのでは？」という意見もあります。

ただ、大人として観ると、この映画は「感情を受け入れることの大切さ」を教えてくれる深い作品です。

でも、それらの感情も含めて自分を受け入れることで、より豊かな人生を歩めると実感しました。

『インサイド・ヘッド2』も、そうした「感情の多様性と成長」をテーマにしているのではないでしょうか。

感情キャラクターの扱いに違和感？

『インサイド・ヘッド2』では、新たな感情「シンパイ（不安）」などが登場することが明らかになっています。

しかし、これについても「今までの5つの感情だけでよかったのでは？」「新キャラクターが増えることで話が散漫になるのでは？」という懸念の声があります。

個人的には、新しい感情の登場はとても興味深いポイントだと思います。

特に思春期のライリーにとって、「不安」は非常に大きな要素。

ただ、一方で「感情が増えすぎることで、それぞれのキャラクターが十分に活躍できなくなるのでは？」という心配も理解できます。

前作では5つの感情がバランスよく描かれていたため、新キャラクターが加わることで物語がうまくまとまるのかどうか、そこが評価の分かれ目になりそうです。

ヨロコビはいじめっ子なのか？嫌いと言われる理由と疑惑を検証

Disney作品で一番好きな『インサイドヘッド』を見返したんだけど…よろこびの仕草がマジ、陽キャないじめっ子全開で言葉失った。「この円から出ないでね〜♪」て。まあ、かなしみもクソだるいんだけど結局は悲しみがあるから喜びも得られるって話だもんね。いらない感情なんてない訳で…。 pic.twitter.com/FAdoNe8JTF

— れんげちゃん (@rennge_nekokai) July 30, 2024

『インサイド・ヘッド』を観た人の中には、「ヨロコビがいじめっ子に見える」という意見を持つ人も少なくありません。

特にカナシミに対する態度が冷たく、時には排除しようとしているようにも見えるため、「これはいじめなのでは？」と感じる人もいるようです。

しかし、映画全体を通して見ると、ヨロコビは単なる「意地悪なキャラクター」ではなく、ライリーを幸せにしようと必死になっている存在であることが分かります。

彼女の行動には理由があり、物語の中で成長していく過程も描かれています。

ここでは、ヨロコビの行動が「いじめ」と批判される理由を検証しつつ、その背景や意味を考察していきます。

ヨロコビがカナシミを排除しようとする描写

『インサイド・ヘッド』の中で、ヨロコビはカナシミの行動を強く制限しようとします。

例えば、カナシミが思い出のボールに触るのを禁止したり、床に円を描いて「ここから出ないで」と指示したりするシーンがあります。

このような行動は、一見すると「カナシミを仲間外れにしている」「いじめている」と捉えられがちです。

しかし、ヨロコビの目的は、決してカナシミを傷つけることではなく、ライリーを常に幸せな気持ちでいさせることでした。

ある友人が落ち込んでいるとき、「気にしなくていいよ！もっと楽しいこと考えよう！」と励まそうとしたのですが、後になって「本当はその子の気持ちに寄り添うべきだった」と気づきました。

ヨロコビも同じで、カナシミの役割を理解できずにいたために、必要以上にコントロールしようとしてしまったのではないでしょうか。

他の感情に対しても命令口調

ヨロコビは、カナシミだけでなく、他の感情たちにも指示を出すことが多いキャラクターです。

特に序盤では、リーダーのように振る舞い、ビビリやイカリ、ムカムカにも命令口調で接する場面が見られます。

例えば、ライリーが引っ越しでストレスを感じているときも、ヨロコビは「ネガティブな感情を出さないようにしよう！」と主張し、他の感情たちを強引にポジティブな方向へ導こうとします。

この姿勢は、「ヨロコビは自己中心的」「他の感情を見下している」と批判される要因の一つかもしれません。

しかし、彼女がそうしてしまうのは、「ライリーのために最善を尽くしたい」という純粋な気持ちからくるものです。

自分の考えが正しいと思い込み、周囲の意見を十分に聞けていなかったのです。

ヨロコビもまた、「自分が正しい」と信じて行動していたのかもしれません。

しかし、ヨロコビの行動には「成長」が描かれている

物語が進むにつれて、ヨロコビは「カナシミの存在もライリーにとって必要である」ことを理解するようになります。

最初は「悲しみなんていらない」と思っていたヨロコビですが、カナシミがライリーにとって大切な役割を果たしていると気づいたとき、彼女の考え方は大きく変わります。

これは、私たちの現実にも通じる部分があります。

悲しみや不安といった感情は、一見するとネガティブに思えるかもしれませんが、それらがあるからこそ成長できたり、他人と深く共感できたりするのです。

そのときは辛くて仕方なかったのですが、後になって「あの経験があったからこそ、自分は成長できた」と思えるようになりました。

ヨロコビも同じように、カナシミの価値を知ることで、一歩成長することができたのではないでしょうか。

『インサイド・ヘッド2』が持つ本当の魅力とは？

Disneyプラスでインサイドヘッド2観てる

これ、ディズニー作品の中でも群を抜いて面白い気がする、、、。

目上の人や、尊敬する人
その人に取り巻く環境になんとか自分も入れてもらおうとする行動が
「シンパイ」からの操作って事に
かなり気付かされた

この作品、中学時代とかに見たかったな pic.twitter.com/7RPc16LK0L

— こーじま@漫画を貪るアカウント (@kozimanga) February 23, 2025

ディズニー＆ピクサーの大ヒット映画『インサイド・ヘッド』が、ついに続編として帰ってきます。

前作では「感情」をテーマにしながら、主人公ライリーの成長と共に、ヨロコビやカナシミといったキャラクターたちが繰り広げるドラマが多くの観客の心を打ちました。

『インサイド・ヘッド2』では、ライリーが思春期を迎え、新しい感情が登場することで、さらに複雑なストーリーが展開されることが予想されます。

前作以上に深みのあるテーマに挑戦する本作の魅力を、3つのポイントに分けて掘り下げていきます。

思春期という新たなテーマへの挑戦

『インサイド・ヘッド2』の大きな特徴のひとつが、ライリーの年齢設定の変化です。

前作では11歳の少女だった彼女が、続編では13歳になり、思春期の入り口に立っています。

思春期といえば、心が大きく揺れ動く時期。

子供の頃にはなかった「不安」「葛藤」「自己否定」などの感情が芽生え、親や友人との関係にも変化が生まれます。

これを『インサイド・ヘッド』の世界観でどう表現するのか、非常に楽しみなポイントです。

ピクサーがこの微妙な心の変化をどのように描くのか、前作以上に共感を呼ぶ作品になる可能性があります。

新キャラクター「シンパイ」などの登場

『インサイド・ヘッド2』では、新しい感情が登場することが発表されています。

その中でも特に注目を集めているのが、「シンパイ（不安）」というキャラクターです。

不安という感情は、特に思春期において非常に重要な役割を果たします。

受験や部活、人間関係など、将来への漠然とした不安を抱えることが増えるこの時期に、「シンパイ」というキャラクターがどのように影響を与えるのかが見どころです。

大人になってから振り返ると、不安があったからこそ慎重に行動し、失敗を避けることができたこともありました。

もし『インサイド・ヘッド2』のライリーがこの感情とどう向き合っていくのかが丁寧に描かれるなら、思春期の子どもだけでなく、大人にとっても深く考えさせられる作品になりそうです。

ピクサーならではの深みのあるストーリー

ピクサー作品の魅力は、単に子供向けのアニメーションではなく、大人の心にも響くメッセージ性の強いストーリーにあります。

『インサイド・ヘッド』も例外ではなく、感情という抽象的な概念を可視化しながら、私たち自身の内面と向き合うきっかけを与えてくれました。

続編となる『インサイド・ヘッド2』でも、より深いテーマが扱われることが予想されます。

思春期特有の複雑な感情のバランスや、成長に伴う「過去の自分との決別」といった要素が描かれることでしょう。

特に気になるのは、「新しい感情の登場により、ヨロコビやカナシミの役割がどう変化するのか？」という点です。

成長するにつれ、私たちの中の感情も変わっていきます。

子供の頃は単純だった感情が、大人になるにつれてより複雑になり、時には相反する感情が共存することもあります。

例えば、嬉しいことがあっても「本当に喜んでいいのか？」と不安になることや、悲しみの中に安らぎを感じることもありますよね。

こうした「感情のグラデーション」をピクサーがどのように表現するのか、非常に楽しみです。

まとめ：『インサイド・ヘッド2』はひどいのか？それとも傑作なのか？

「 」前作から2年後。高校入学を控えたライリーの頭の中にシンパイ率いる大人の感情達が現れ、感情の嵐が巻き起こる＿。どんな感情も宝物で全ての経験は成長するために必要なこと。観たら前向きになれるし、ありのままの自分でいいと教えてくれる作品｡ " インサイド ヘッド2 " pic.twitter.com/SvES5NkK5S

— (@mi2mdv) February 26, 2025

『インサイド・ヘッド2』は、前作の大ヒットを受けて制作された続編ですが、公開前から「つまらない」「ひどい」といった批判的な意見も出ています。

特に、ヨロコビの行動が「いじめのように見える」という指摘や、新キャラクターの登場によるストーリーの変化が賛否を呼んでいます。

しかし、一方で『インサイド・ヘッド2』には、多くの魅力が詰まっていることも間違いありません。

思春期という新たなテーマへの挑戦、新しい感情キャラクターの追加、そしてピクサーならではの深みのあるストーリー展開など、前作を超える可能性を秘めています。

批判的な意見があるのは当然だと思います。

なぜなら、この作品が「感情」という非常に個人的でデリケートなテーマを扱っているからです。

観る人によって感じ方が異なり、自分の経験や価値観によって、共感できる部分とそうでない部分が出てくるのは仕方のないことです。

そう考えると、『インサイド・ヘッド2』が描く「思春期の感情の変化」も、観る人によっては共感できる部分とそうでない部分があるでしょう。

しかし、それこそがこの映画の魅力でもあります。

すべての人に完璧に受け入れられる映画は存在しませんが、それぞれの人生経験によって、異なる視点で楽しめる作品になっているのではないでしょうか。

最終的に、『インサイド・ヘッド2』が「ひどい」と感じるか、「傑作」と感じるかは、観る人次第です。

しかし、少なくともピクサーがまた新たな挑戦をしていることは間違いありません。

前作が私たちに「感情の大切さ」を教えてくれたように、本作もまた「感情の変化」や「成長」をテーマに、私たちに新たな気づきを与えてくれることでしょう。

公開後の評価がどうなるかは分かりませんが、少なくとも私は、期待を込めて映画館に足を運びたいと思います。

そして、映画を観終わった後に、改めて「感情」と向き合う時間を持つのも良いかもしれません。