『マレフィセント』は、裏切りからオーロラに呪いをかけた妖精が、彼女を愛することで復讐心から解放されていく物語だよ。
1959年のアニメーション映画『眠れる森の美女』をマレフィセント側から描き直した2014年の実写映画で、呪いをかけた理由から結末、「真実の愛」の正体までが大きな見どころ。この記事ではネタバレを含め、物語の流れを順番に分かりやすく紹介するね♪
※ここからは『マレフィセント』の結末まで紹介します。初めて映画を見る予定の人はネタバレに注意してね。
マレフィセントのあらすじは?物語の流れを簡単に解説
『マレフィセント』のあらすじを簡単にまとめると、人間のステファンに裏切られた妖精マレフィセントが、その娘オーロラへ復讐の呪いをかけるものの、成長を見守るうちに深い愛情を抱いていく物語です。
物語の舞台には、人間が暮らす王国と、妖精や不思議な生き物たちが暮らす「ムーア国」という2つの世界があります。
幼いマレフィセントはムーア国で暮らす、大きな翼を持った妖精でした。
ある日、ムーア国へ入り込んだ人間の少年ステファンと出会います。
人間と妖精という違いはありましたが、2人は少しずつ心を通わせ、やがて特別な関係になっていきました。
マレフィセントが16歳になったころには、ステファンから「真実の愛のキス」だと思えるキスも受けています。
このままなら、人間と妖精を結ぶ恋物語になりそうだよね。
けれど、成長したステファンはマレフィセントから離れていきました。
彼が強く求めるようになったのは、ムーア国で彼女と生きる未来ではなく、人間の王国で地位を手に入れることだったのです。
一方のマレフィセントは成長し、ムーア国を守る強大な存在になっていました。
やがて人間の王ヘンリーがムーア国へ軍勢を率いて侵攻しますが、マレフィセントは妖精たちとともにこれを迎え撃ちます。
戦いの末にヘンリー王は致命的な傷を負い、マレフィセントへの復讐を望みました。
そして、マレフィセントを倒した者を後継者とし、娘レイラと結婚させるという趣旨の約束をします。
ここで動いたのが、王宮で仕えるようになっていたステファンでした。
ステファンはなぜマレフィセントの翼を奪った?
ステファンがマレフィセントを裏切った最大の理由は、王位を手に入れるためです。
久しぶりにムーア国を訪れたステファンを、マレフィセントはかつて愛した相手として受け入れます。
ところがステファンは彼女を眠らせます。
マレフィセントの命を直接奪うことはできませんでしたが、ステファンは彼女の翼を奪い、それをマレフィセントを倒した証として王のもとへ持ち帰りました。
目覚めたマレフィセントが、背中から翼が失われていることを知る場面は、本作の中でも特に重いシーンです。
翼はマレフィセントにとって単なる移動手段ではありません。
大空を自由に飛び回っていた彼女にとって、翼は自由や誇り、自分自身の一部そのものと見ることができます。
それを奪ったのが、敵ではなく心を許したステファンだったことが決定的でした。
ステファンはその後、レイラと結婚して王となります。
対するマレフィセントは、ステファンへの裏切りと怒りから以前の明るさを失い、ムーア国にも暗い影を落としていきました。
私はここが、1959年版『眠れる森の美女』と実写版『マレフィセント』を分ける重要なポイントだと思うよ。
実写版は「恐ろしい悪役が現れた」ところから始めず、その人物がなぜ復讐を選ぶまで傷ついたのかを先に描いています。
だからといって、その後の行動まで正当化されるわけではありません。
それでも背景を知ることで、マレフィセントを単純な「善」と「悪」のどちらか一方では語れなくなるんだよね。
マレフィセントはなぜオーロラに呪いをかけた?
マレフィセントがオーロラに呪いをかけた理由は、父ステファンへの復讐として、彼が最も大切にする娘を苦しめようとしたためです。
王となったステファンと王妃レイラの間には、やがてオーロラという娘が誕生します。
オーロラの誕生を祝う場には、ノットグラス、シスルウィット、フリットルという3人の妖精も訪れました。
そこへ現れたのがマレフィセントです。
ステファンの目の前で赤ん坊のオーロラへ呪いをかけます。
その内容は、オーロラが16歳の誕生日の日没までに糸車の針で指を刺し、死んだような深い眠りにつくというもの。
ただし、呪いには解除条件もありました。
眠りからオーロラを目覚めさせられるのは「真実の愛のキス」だけです。
一見すると、助かる道が残されているように思えるよね。
でも当時のマレフィセントは、かつて愛したステファンから裏切られたことで、真実の愛そのものを信じていません。
つまり「真実の愛のキス」という条件は、マレフィセントにとって希望ではなく、現実には起こらないと考えていた解除条件だったわけです。
ここは1959年版との違いも分かりやすいところ。
アニメーション版では、祝宴に招かれなかったマレフィセントが怒り、オーロラへ呪いをかけます。
実写版ではステファンとの過去が追加され、呪いが長年の裏切りと復讐から生まれたものとして再構成されているんだ。
ステファンは呪いを恐れ、オーロラを城から遠ざけます。
16歳になるまで彼女を育てることになったのが、ノットグラス、シスルウィット、フリットルの3人の妖精です。
ただし3人は、人間の赤ちゃんを育てることに慣れているわけではありません。
遠くから様子を見ていたマレフィセントとディアヴァルは、結果的に幼いオーロラを何度も陰から助けることになります。
復讐のために呪った少女を、呪った本人が守り始める。
ここから『マレフィセント』の物語は、単純な復讐劇ではなくなっていくよ。
マレフィセントとオーロラはなぜ親しくなった?
マレフィセントとオーロラが親しくなったのは、マレフィセントが幼いオーロラを長年見守り、オーロラも彼女を自分を守ってくれる存在として慕うようになったためです。
この関係を理解するうえで欠かせないのが、マレフィセントの相棒ディアヴァルです。
ディアヴァルは、農夫によって捕らえられ危険な状況にあったカラスでした。
マレフィセントは魔法でディアヴァルを人間の姿へ変え、窮地から助けます。
その後ディアヴァルは彼女に仕えるようになり、偵察役や相談相手として行動するようになりました。
必要に応じて人間だけでなく、さまざまな姿へ変えられるディアヴァル。
終盤ではドラゴンへ姿を変え、マレフィセントを守る重要な役割まで果たします。
そんなマレフィセントとディアヴァルは、幼いオーロラの成長を遠くから見守り続けます。
そして成長したオーロラは、ついにマレフィセントと直接向き合うようになります。
興味深いのは、オーロラがマレフィセントを恐れないこと。
幼いころから姿を見かけていたオーロラは、マレフィセントを自分を見守ってきた「フェアリーゴッドマザー」のような存在として慕います。
マレフィセントにとって、これは予想していなかった反応だったはず。
自分はオーロラを不幸にするため呪いをかけたのに、当のオーロラは疑うことなく近づいてきます。
マレフィセントも少しずつ心を開き、オーロラをムーア国へ迎え入れるようになります。
オーロラはムーア国の妖精や不思議な生き物たちとも打ち解け、楽しそうに過ごします。
その姿を見るうちに、マレフィセントの中でステファンへの復讐よりも、オーロラを大切に思う気持ちのほうが強くなっていくんだ。
そしてマレフィセントは、ついに自分がかけた呪いを後悔します。
自ら魔法を解こうとしますが、それはできません。
呪いをかけたとき、マレフィセント自身が簡単には破れない強力な条件を与えていたからです。
怒りに支配されていたときの自分が放った呪いによって、今度は愛するようになったオーロラを救えなくなる。
私はこの逆転こそ、物語の中盤で最も切ないポイントだと感じるよ。
マレフィセントは「悪役から善人へ突然変わった」のではありません。
オーロラと長い時間を過ごすことで、自分が傷つけた相手を一人の人間として知り、過去の選択を後悔するようになったと見ると、心の変化が自然につながります。
オーロラはなぜ眠る?16歳の誕生日までをネタバレ解説
オーロラが眠りについたのは、16歳の誕生日を前に呪いの真相を知って城へ戻り、魔法に導かれるまま糸車の針へ指を触れてしまったためです。
それまでオーロラは、自分が王女であることや、出生直後に呪いをかけられたことを知らずに育っていました。
そんなオーロラは森で、隣国からやって来たフィリップ王子とも出会います。
2人は互いに惹かれ合いますが、この出会いだけで「王子のキスで呪いが解ける」と考えると、本作の仕掛けを見誤ることになるよ。
そのころオーロラは、ムーア国でマレフィセントと暮らしたいと考えていました。
ところが3人の妖精とのやり取りから、自分の父が生きていることや、自分には呪いがかけられていることを知ってしまいます。
さらに、その呪いをかけたのが自分の大好きなマレフィセント本人だと分かります。
オーロラにとっては大きなショックです。
ずっと自分を守ってくれたと思っていた存在が、そもそも自分を危険にさらした張本人でもあったのだから当然だよね。
オーロラはマレフィセントのもとを離れ、実の父ステファンがいる城へ向かいます。
けれどステファンは、娘との再会だけを喜べる状態ではありませんでした。
彼は長い年月をかけてマレフィセントへの恐怖と執着を強め、彼女の弱点である鉄を利用した武器や罠を準備し続けていました。
城へ戻ったオーロラも、呪いを避けるため部屋へ閉じ込められます。
しかし、物理的に遠ざけるだけでは魔法を止められません。
オーロラは呪いに引き寄せられるように城の奥へ進みます。
そこで隠されていた糸車を見つけ、ついに針で指を刺してしまいました。
こうしてマレフィセントが16年前にかけた呪いは成就。
オーロラは死んだような深い眠りにつきます。
ここで印象的なのは、ステファンが16年間ずっと呪いを恐れ、糸車を遠ざけ、娘まで隠してきたにもかかわらず、その恐怖による対策だけでは運命を変えられなかったことです。
しかもステファンがマレフィセントとの対立へ執着するほど、家族との距離も広がっていきます。
序盤で王位を選んだ彼が、終盤には王国も家族も安らぎも失っている。
この対比を見ると、『マレフィセント』はマレフィセントだけでなく、ステファンが過去の選択から抜け出せなくなる物語でもあるように感じられるね。
マレフィセントの結末は?真実の愛のキスの正体を解説
『マレフィセント』の結末でオーロラの呪いを解いたのは、フィリップ王子ではなく、オーロラを心から愛するようになったマレフィセントのキスです。
オーロラが眠りについたことを知ったマレフィセントは、彼女を救おうと城へ向かいます。
そこで頼ろうとしたのがフィリップでした。
森でオーロラと出会い、互いに好意を持ったフィリップなら「真実の愛のキス」が成立するかもしれない。
マレフィセントはその可能性に賭けます。
フィリップは眠っているオーロラにキスをします。
ところが、オーロラは目覚めません。
1959年版『眠れる森の美女』を知っている人ほど、「ここで王子が救うはずでは?」と驚く場面だよね。
フィリップとオーロラの間に好意がないわけではありません。
ただ、出会って間もない2人の感情は、この呪いを解く「真実の愛」としては働きませんでした。
フィリップでも救えなかったオーロラを前に、マレフィセントは深く後悔します。
そして眠っているオーロラに、自分がしてしまったことへの思いと、彼女を心から大切にしている気持ちを伝えます。
別れを告げるようにマレフィセントがオーロラの額へキスすると、オーロラは目を覚ましました。
つまり物語が示した「真実の愛」は、王子と姫の恋愛だけではなかったんだ。
長年成長を見守り、危険から守り、幸せを願い、自分の過ちを心から悔いたマレフィセントの愛情もまた、「真実の愛」だったということです。
私はここが、本作のテーマを最も端的に示している場面だと思うよ。
序盤のマレフィセントは、ステファンとの経験から「真実の愛など存在しない」と考えていました。
ところが最後には、その真実の愛を他人から受け取るのではなく、自分自身が誰かへ与える側になる。
だからオーロラが目覚める場面は、姫が救われるだけではありません。
復讐心に縛られていたマレフィセント自身もまた、オーロラへの愛によって救われる瞬間として見ることができます。
マレフィセントの翼はどうやって戻る?ステファンの最期は?
オーロラが目覚めても、マレフィセントとステファンの因縁はまだ終わりません。
城から脱出しようとするマレフィセントを、ステファンが準備していた鉄の罠と兵士たちが襲います。
妖精であるマレフィセントにとって鉄は大きな弱点です。
追い詰められたマレフィセントは、ディアヴァルを巨大なドラゴンへ変身させて戦わせますが、ステファン側も鉄を使って徹底的に対抗します。
そのころオーロラは、城内に保管されていたマレフィセントの翼を発見します。
オーロラが翼を解放すると、翼はマレフィセントのもとへ飛んでいき、再び彼女の背中と一体になりました。
この場面はアクションとしても爽快だけれど、物語全体を考えると意味がとても深いんだ。
マレフィセントから翼を奪ったのはステファン。
その翼を自由にしたのは、ステファンの娘オーロラです。
裏切りによって奪われた自由を、新しく築いた信頼によって取り戻す。
翼の復活は、そんなマレフィセント自身の再生と重なって見えます。
翼を取り戻したマレフィセントはステファンを圧倒し、塔の上へ連れていきます。
しかし、最後には彼を自分の手で殺すことを選びません。
復讐を終わらせようとして立ち去ろうとします。
ところがステファンは背後から再び襲いかかります。
2人は塔から落下しますが、翼を取り戻したマレフィセントは飛び上がることができました。
一方のステファンは落下し、命を落とします。
重要なのは、マレフィセントが最後に「復讐としてステファンを殺す」という選択をしなかったこと。
ステファンの最期は、マレフィセントが復讐を完遂した結果ではなく、彼自身が最後まで争いを手放せなかった末に起きたものとして描かれています。
マレフィセントのラストはどうなる?オーロラが2つの国を結ぶ存在へ
物語の最後では、マレフィセントがオーロラをムーア国の新しい女王として迎え、人間の王国との争いにも終止符が打たれます。
ステファンとの戦いが終わると、ムーア国はかつての明るさを取り戻していきます。
そしてマレフィセントは、自らの冠をオーロラへ授けます。
オーロラは人間の王家の娘であると同時に、ムーア国の生き物たちからも受け入れられてきた人物です。
そのオーロラが両方の世界を結ぶ存在となることで、人間の王国とムーア国は平和へ向かいます。
フィリップもその場に姿を見せ、オーロラとの関係がこれからも続いていくことが示されます。
さらにラストでは、この物語を語っていたナレーターが成長したオーロラ自身だったことも明かされます。
ここまで見ると、『マレフィセント』というタイトルでありながら、最後に世界をつなぐ役割を担うのはオーロラだと分かるよね。
マレフィセントは人間への憎しみからムーア国を閉ざしました。
ステファンもまたマレフィセントへの恐怖から人間側を武装させました。
その両者とは違い、オーロラは最初から人間と妖精のどちらか一方だけを敵として見ていません。
だからこそ私は、オーロラは単なる「呪われたお姫様」ではなく、分断された2つの世界をつなぎ直す第三の存在として配置されていると考えています。
これが1959年版から物語を大きく広げたポイントの一つだね。
『マレフィセント』の見どころは?『眠れる森の美女』との違いも紹介
『マレフィセント』最大の見どころは、『眠れる森の美女』でヴィランだったマレフィセントを主人公に据え、同じ出来事を別の視点から再構成したことです。
特に注目したいポイントを整理すると、次の6つだよ。
- マレフィセントが悪役のような存在へ変わるまでの過去
- ステファンの裏切りによって翼を失う出来事
- マレフィセントとオーロラが時間をかけて築く絆
- フィリップ王子のキスでは呪いが解けない展開
- オーロラによってマレフィセントの翼が戻る場面
- 善人と悪人を単純に二分しない物語構造
1959年版『眠れる森の美女』では、マレフィセントはオーロラ姫に恐ろしい呪いをかける圧倒的なヴィランとして登場します。
一方、2014年版では「彼女にもこんな事情があった」と説明するだけではなく、その後の後悔や変化まで物語の中心に置きました。
ここが重要なんだ。
マレフィセントがオーロラへ呪いをかけた行為は、実写版でも決して正しいものとして描かれてはいません。
本人自身が後になって強く後悔し、呪いを取り消そうとするからです。
つまり本作は「悪役は実は悪くなかった」という単純な逆転ではありません。
傷ついた人が間違った選択をし、その結果と向き合いながら別の選択ができるようになる物語なんだと思います。
また、「真実の愛」の扱いもアニメーション版との大きな違いです。
王子と姫というおとぎ話の定番を完全に否定するのではなく、「愛には恋愛以外の形もある」と意味を広げています。
現在ではヴィランや脇役の視点から名作を読み直す作品も珍しくありませんが、2014年の『マレフィセント』は、ディズニーの代表的なヴィランを主役にして善悪の構図そのものを組み替えた実写作品として大きな特徴があります。
その後のディズニー作品でも、古典作品をそのまま再現するだけでなく、既存キャラクターの背景や価値観を別方向から掘り下げる表現が目立つようになりました。
『マレフィセント』は、そうした「知っている物語を別の人物の目から見る」楽しさが特に分かりやすい一本だよ。
『マレフィセント』の公開日・上映時間・主要キャストは?
『マレフィセント』は2014年に公開された実写ファンタジー映画です。
北米では2014年5月30日、日本では2014年7月5日に劇場公開されました。
監督はロバート・ストロンバーグ。
主要キャストは次のとおりです。
- マレフィセント:アンジェリーナ・ジョリー
- オーロラ:エル・ファニング
- ステファン:シャールト・コプリー
- ディアヴァル:サム・ライリー
- フィリップ:ブレントン・スウェイツ
日本語吹替では、マレフィセントを深見梨加、オーロラを上戸彩が担当しています。
また、幼少期のオーロラ役としてアンジェリーナ・ジョリーの娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットが出演しているのも、キャスト面で知られているポイントだね。
上映時間については、配信サービスや表示基準によって「約97分」「1時間40分」など表記に差が見られるため、おおむね1時間40分前後の作品と考えておくと分かりやすいよ。
マレフィセントをどう見る?善悪より「その後の選択」が重要
ここからは私なりの考察だけれど、『マレフィセント』で特に面白いのは、過去に傷ついたこと以上に、その後に何を選ぶかが人物の運命を分けている点だと思います。
序盤のステファンとマレフィセントは、どちらも間違った選択をしています。
ステファンは王位を得るため、心を許してくれたマレフィセントを裏切りました。
マレフィセントはその傷と怒りを、自分を裏切った本人だけではなく、生まれたばかりで何の責任もないオーロラへ向けてしまいます。
だから本作を「マレフィセントは本当は善人で、ステファンだけが悪人だった」と読むと、少し単純すぎるように私は感じるんだ。
違いが生まれるのは、その後です。
マレフィセントはオーロラを知ることで、自分の行動を後悔します。
自分でかけた呪いを解こうとし、最後にはオーロラを守るため危険な城へまで向かいます。
一方、ステファンは過去への恐怖を強め続けます。
鉄の武器や罠を準備し、マレフィセントを倒すことに執着し、その争いから最後まで離れることができませんでした。
過去は変えられなくても、次に何を選ぶかは変えられる。
マレフィセントとステファンの対比から浮かび上がるのは、そんなテーマではないでしょうか。
そして私は、そこにオーロラが加わることで物語がさらに面白くなっていると思います。
オーロラは、父ステファンの娘です。
同時に、長い年月を通してマレフィセントに見守られた少女でもあります。
普通なら両者の争いを受け継いでもおかしくない立場だよね。
ところがオーロラは、最終的にどちらか一方の憎しみを引き継ぐのではなく、人間とムーア国の両方をつなぐ存在になります。
ここに本作ならではの新しい視点があります。
マレフィセント個人が復讐をやめただけなら、物語は「一人の人物が立ち直った話」で終わります。
でも次の世代であるオーロラが2つの世界をつなぐことで、個人の赦しが社会全体の和解へ広がっていく構造になっているんだ。
だからラストの戴冠は、単なるハッピーエンドの儀式ではありません。
ステファンとマレフィセントの世代で続いた対立を、オーロラの世代で終わらせる場面として見ると、物語の締めくくりがさらに印象的になります。
まとめ|マレフィセントのあらすじは復讐から愛へ変わる物語
『マレフィセント』のあらすじは、ステファンに裏切られて翼を奪われたマレフィセントが、その復讐として娘オーロラに呪いをかけるところから大きく動き始めます。
しかしマレフィセントは、オーロラの成長を16年間見守るうちに彼女を大切に思うようになり、自分がかけた呪いを後悔するようになります。
16歳になったオーロラは糸車の針で指を刺して眠りにつきますが、フィリップ王子のキスでは目覚めません。
呪いを解いた「真実の愛のキス」は、オーロラを心から愛するようになったマレフィセントからのキスでした。
その後、オーロラによって翼を取り戻したマレフィセントはステファンとの戦いを生き延び、復讐からも離れていきます。
そして最後にはオーロラが人間の王国とムーア国をつなぐ存在となり、長く続いた争いにも終止符が打たれました。
『マレフィセント』は「悪役には実は悲しい過去があった」というだけの映画ではありません。
傷ついたあとに間違いを犯した人物が、その過ちと向き合い、誰かを愛することで別の選択を取り戻していく物語として見ると、より深く楽しめる作品だと思うよ♪
よくある質問
マレフィセントはなぜオーロラに呪いをかけたの?
オーロラの父ステファンに裏切られ、翼を奪われたことへの復讐です。
王となったステファンが大切にする娘へ呪いをかけることで、マレフィセントは自分が受けた苦しみを返そうとしました。
オーロラを目覚めさせた真実の愛のキスは誰?
マレフィセントです。
フィリップ王子のキスではオーロラは目覚めず、長年オーロラを見守って愛するようになったマレフィセントが額へキスしたことで呪いが解けました。
『マレフィセント』と『眠れる森の美女』の違いは?
最大の違いは、ヴィランだったマレフィセントの視点から物語を描いていることです。
ステファンとの過去、オーロラへ呪いをかけた理由、その後に育つ2人の絆が追加され、「真実の愛」も王子と姫の恋愛だけに限定されない形で再解釈されています。



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