『ズートピア』では、家庭で飼われるような犬は主要キャラクターとして登場しません。ただし「犬が世界に存在しない」と公式が明言しているわけでもありません。
キツネやオオカミなどのイヌ科は普通に暮らしているのに、なぜ私たちになじみ深い犬は見当たらないのか。『わんわん物語』など犬が活躍するディズニー作品とも比べながら、公式に確認できる事実と考察をきっちり分けて見ていくよ♪
ズートピアに犬はいない?まず公式情報から分かること
結論から整理すると、『ズートピア』にはキツネやオオカミなどのイヌ科動物は登場する一方、現実世界で人間に飼われているような「犬」は主要キャラクターとして描かれていません。
ディズニー公式は『ズートピア』を、動物たちが人間のように暮らす大都会を舞台にした作品として紹介しています。主人公はウサギのジュディ・ホップス、その相棒となるのがキツネのニック・ワイルドです。ディズニー+1
ゾウ、ネズミ、ナマケモノ、ヒツジ、トラ、オオカミなど、とにかく多彩な哺乳類が同じ文明社会で生活しています。
それなのに、これだけ身近な動物である犬がほとんど見当たらない。
だからこそ、映画を見た人から「そういえばズートピアって犬がいなくない?」という疑問が出てくるんだよね。
ただし、ここで絶対に分けておきたいのが、次の3つです。
ポイント 現時点での整理
家庭犬のような犬 主要キャラクターとして確認できない
キツネ・オオカミなど 登場するため、イヌ科そのものは存在する
犬が世界に存在しない設定 公式情報からは断定できない
犬が登場しない理由 公式に明確な理由が示されているとは確認できない
つまり、「ズートピアには犬が出てこない」と「ズートピア世界には犬が存在しない」は同じ意味ではありません。
ここ、検索すると意外とごちゃ混ぜになりやすいポイントだよ。
キツネのニックもオオカミも「イヌ科」
ニック・ワイルドはキツネなので、生物分類ではイヌ科に含まれます。
作品内にはオオカミも登場するため、「ズートピアでは犬の仲間そのものが存在できない」という世界観ではありません。
むしろ不思議なのは、野生種に由来するイヌ科の動物はいるのに、現代の私たちが「犬」と聞いて思い浮かべる家畜犬が目立たないことなんです。
私は、この違いを押さえるだけでも『ズートピア』の世界がかなり見えやすくなると思っています。
「犬がいない」というより、より正確には「人間社会で成立した“ペットとしての犬”が前面に出てこない」と考えるほうが、映画で確認できる内容に近いんだよね。
「犬はいない」が公式設定だと断定するのは避けたい
もうひとつ大切なのが、公式情報の読み方です。
ディズニー公式は『ズートピア』について、動物たちが人間のように暮らす都市だと説明していますが、「犬という動物はこの世界には存在しない」と明示しているわけではありません。ディズニー+1
そのため、
「ズートピアでは犬が絶滅した」
「犬は設定上存在できない」
「人間がいないから犬も生まれなかったと公式が説明している」
といった話まで、公式設定として扱うのは慎重になる必要があります。
作品に出ていないことと、世界設定として存在しないことは別。
この線引きは、『ズートピア2』を見るとさらに重要になってくるよ。
なぜズートピアに犬がいないの?家畜化説を考察
では、どうして『ズートピア』では一般的な犬が目立って登場しないのでしょうか。
ここからは公式発表ではなく、作品世界と現実の犬の成り立ちを踏まえた筆者の考察です。
考えやすいポイントのひとつが、「犬は人間との関係がものすごく強い動物」ということ。
現実世界の犬は、オオカミに近い祖先から人間との長い共生を経て家畜化され、さらに人間による選択的な繁殖によって非常に多くの犬種が生まれてきました。
ところが『ズートピア』には、人間が登場しません。
ここで現代的なプードルやチワワ、ダックスフンド、ゴールデン・レトリーバーなどをそのまま登場させると、
「この犬種は誰が作ったの?」
「この世界では誰が犬を飼っていたの?」
「ペットという概念はあるの?」
という、物語本編とは別の疑問が一気に生まれてしまいます。
そのため私は、人間との関係を強く連想させる現代的な犬を前面に出さないことで、“動物自身が築いた文明”という世界を直感的に分かりやすくしている可能性はあると考えています。
ただし、これはあくまで考察。
制作陣が「家畜化されたから犬を出さなかった」と公式に説明した、と断定することはできません。
ヒツジがいるので「家畜は存在しない説」では説明できない
そして、この家畜化説には大きな弱点もあります。
『ズートピア』には、ヒツジのベルウェザーをはじめ、現実世界では人間に飼育されてきた歴史を持つ動物が登場します。
つまり、
「人間に家畜化された動物はズートピアに存在しない」
という単純なルールにはできないんです。
ここが面白いところだよね。
もし現実の家畜化の歴史をそのまま適用するなら、犬だけではなくヒツジなどについても説明が必要になります。
そのため筆者としては、『ズートピア』を現実の進化史や家畜化史を完全再現した世界と見るより、作品のテーマやキャラクター性に合わせて動物を選んだフィクション世界として考えるほうが自然だと思っています。
『ズートピア』が描きたいのは動物学そのものではなく、さまざまな種族が同じ社会で暮らすことで生まれる先入観や偏見、夢、共存といったテーマです。
だから重要なのは、「現実ならこの動物はどう進化するのか」だけではありません。
その動物を登場させたとき、私たち観客がどんな社会的イメージを持つのか。
そこまで含めてキャラクターが選ばれていると考えると、犬が目立たないことにも別の意味が見えてくるんだよ♪

ズートピア2でも犬はいない?ヘビのゲイリーが示した重要なヒント
犬について考えるなら、2025年12月5日に日本公開された『ズートピア2』も見逃せません。
ディズニー公式では、『ズートピア2』の劇場公開日を2025年12月5日としています。物語ではジュディとニックの前にヘビのゲイリーが現れ、「なぜこの街には哺乳類しかいないのか?」というズートピア誕生の秘密に踏み込んでいきます。ディズニー+1
これ、犬を考えるうえでもかなり大きなポイントなんです。
公式の作品紹介では、ゲイリーはズートピアに「いないはず」のヘビとして登場します。そして、ヘビたちが姿を消した理由を含め、都市そのものの秘密が物語の中心として扱われています。ディズニー
つまり『ズートピア』シリーズは、「第1作の画面に出てこなかった動物」を単純に「この世界には存在しない」と処理する作品ではないことが分かります。
第1作を見た時点では「ズートピアは哺乳類の街なんだ」と受け止めていた部分が、続編ではその前提自体が物語の謎になりました。
私はここが、犬について断定しすぎないほうがいい最大の理由だと考えています。
「登場していない」と「存在しない」はやはり違う
ゲイリーの存在を知ったあとで第1作を振り返ると、世界設定を見る目も少し変わります。
画面上に見えない動物がいるからといって、その種がズートピアという作品世界全体に存在しないとは限りません。
だから犬についても、
「一般的な家畜犬は主要キャラクターとして描かれていない」
ここまではかなり安全に言えます。
一方で、
「犬という動物はズートピア世界に存在しない」
とまで断言すると、公式情報以上の意味を付け加えることになります。
今後シリーズの世界がさらに広がれば、これまで描かれていなかった種類の動物について新しい設定が示される可能性もあります。
『ズートピア2』が都市の成り立ちそのものを掘り下げた以上、私は「画面にいない=設定上いない」と決めつけず、作品から確認できる範囲と考察を分ける見方がいちばん面白いと思うよ♪
わんわん物語の犬種は?ズートピアとの違いが分かりやすい
『ズートピア』と対照的なのが、1955年公開のディズニー・アニメーション映画『わんわん物語』です。
こちらでは犬が物語そのものの中心。ディズニー公式も、レディをコッカースパニエル、トランプを野良犬として紹介しています。ディズニー+1
主要な犬たちを整理すると、こうなります。
- レディ:コッカースパニエル犬
- トランプ:雑種の野良イヌ
- トラスティ:ブラッドハウンド
- ジョック:スコッチテリア
レディ、トランプ、トラスティ、ジョックについては、ディズニー公式キャラクター情報でこれらの設定を確認できます。ディズニー+1
ここで大切なのは、『わんわん物語』では犬種が単なる見た目の違いではなく、キャラクターが育った環境や立場を伝える装置としても機能していることです。
レディはコッカースパニエル犬
レディはディズニー公式でコッカースパニエル犬と紹介されています。
ジムが妻ダーリングへのクリスマスプレゼントとして贈った子犬で、お屋敷で大切に育てられた女の子。公式プロフィールでは、優しいだけでなく思ったことをはっきり口にする気の強い面もあるとされています。ディズニー
豊かな毛並み、長く垂れた耳、そして首輪。
その姿を見るだけで、「愛情を受けて家庭で育った犬」であることが伝わってきます。
私はここが『わんわん物語』のキャラクターデザインの巧いところだと感じています。
犬種を単なる見た目のバリエーションにせず、レディの暮らしてきた世界まで一瞬で説明しているんだよね。
なお、レディをさらに細かい犬種名で説明する情報も見かけますが、日本のディズニー公式キャラクターページで使われている表現は「コッカースパニエル犬」です。ディズニー
公式ベースで覚えるなら、まず「コッカースパニエル」としておくのが確実だよ。
トランプは何犬?答えは「雑種」
一方、トランプは何犬なのでしょうか。
ディズニー公式の答えは明快で、「雑種の野良イヌ」です。ディズニー
特定の純血種とは紹介されていません。
トランプは街で自由に生きてきた犬で、公式プロフィールでは野犬狩りに捕まったことがなく、仲間が困ったときには駆けつける勇敢な性格として説明されています。その後レディと出会い、お屋敷の一員になります。ディズニー
見た目からテリア系など特定の犬種を連想する人がいるのも分かるけれど、「公式犬種は○○」としてしまうのは別の話。
公式設定として答えるならトランプは雑種。
ここはシンプルに覚えておきたいね。
トラスティはブラッドハウンド、ジョックはスコッチテリア
レディの近所に暮らしているトラスティはブラッドハウンド。
ジョックはスコッチテリアです。どちらもディズニー公式キャラクター紹介に犬種が明記されています。ディズニー
トラスティは大柄で垂れ耳、ジョックは小柄で短い脚。
レディまで含めて並べると、体格も輪郭も毛並みも全然違います。
アニメーションではシルエットだけでもキャラクターを識別できることが大切だから、これだけ異なる犬種を配置することで、画面の読みやすさにもつながっていると私は感じます。
そして何より面白いのは、犬種の違い以上に生活環境の違いがはっきり描かれていること。
レディには家があり、飼い主がいて、首輪があります。
トランプには決まった家がなく、街そのものが生活圏です。
だから『わんわん物語』は「純血種と雑種の物語」というより、まったく異なる世界で生きてきた2匹が出会う物語として見るほうが、本質に近いと思うんだよね♪
クッキー・アンやナナも犬?間違えやすいディズニー犬を確認
ディズニーの犬キャラクターを調べていると、「このキャラクターって本当に犬なの?」と迷うことがあります。
ここでは検索されやすいクッキー・アンと、『ピーター・パン』のナナだけ補足しておくね。
クッキー・アンは公式に「いぬのぬいぐるみ」
クッキー・アンは、公式設定で犬です。
東京ディズニーリゾート公式のダッフィー&フレンズ紹介では、クッキー・アンを「好奇心旺盛で発想が豊かないぬのぬいぐるみ」と紹介しています。東京ディズニーリゾート+1
さらに2019年の東京ディズニーリゾート公式情報でも、垂れた耳と鼻が特徴の「いぬの女の子」と説明されています。東京ディズニーリゾート
したがって、クッキー・アンを「犬ではない」とする説明は公式情報とは一致しません。
ただし、犬であることと、実在する特定犬種が設定されていることは別です。
現在確認できる東京ディズニーリゾート公式プロフィールでは「いぬ」と明記されていますが、コッカースパニエルやテリアなどの具体的な実在犬種までは示されていません。東京ディズニーリゾート
だから、
「クッキー・アンは何犬?」
と聞かれたら、
「公式には犬のぬいぐるみ。ただし具体的な犬種名までは明記されていない」
と答えるのがいちばん正確です。
ピーター・パンのナナも犬
『ピーター・パン』のナナも犬です。
ディズニーストア公式ではナナをダーリング家の「愛犬」と紹介しており、別の公式企画でも『わんわん物語』のレディ&トランプやプルートなどと一緒に、ディズニー作品の犬キャラクターとして扱われています。Disneystore.jp(ディズニーストア.jp)+1
ナナについて特定の犬種名で説明している情報を見かけることもありますが、本記事で確認した日本のディズニー公式情報では、犬であることは確認できても具体的な犬種までは確認できませんでした。
ここでもルールは同じ。
「見た目から推測できる犬種」と「公式が明記している犬種」は分けて考える。
この基準を持っておくと、ディズニーキャラクターの犬種を調べたときに、ファンの推測を公式設定と取り違えにくくなるよ♪
ズートピアとわんわん物語で犬の扱いが違う理由を考察
ここからは、作品を見比べたうえでの私見です。
『ズートピア』と『わんわん物語』は、どちらも動物が大活躍するディズニー作品なのに、犬という存在が果たす役割はほとんど正反対なんです。
『わんわん物語』では、人間と犬が一緒に暮らすことが物語の大前提。
レディは人間の家族に大切に育てられ、トランプは飼い主を持たず街で暮らしています。
そして、家庭の中で生きてきたレディと、自由な野良犬として生きてきたトランプが出会う。
つまりこの作品では、「犬と人間の関係」がキャラクターの境遇そのものを生み出しているんです。
一方の『ズートピア』では、動物たち自身が警察官になり、働き、交通機関を利用し、大都市を運営しています。ディズニー公式も、動物が人間のように暮らす都市としてこの世界を紹介しています。ディズニー+1
そこへ「人間に飼われるペット」という意味合いが非常に強い犬をそのまま持ち込むと、観客の頭にはどうしても飼い主の存在が浮かびます。
誰が飼っているの?
ペットと市民の境界は?
犬種は誰が作ったの?
こんな疑問が生まれやすくなるんだよね。
私は、犬そのものを禁止した設定だからではなく、「人間が存在しない動物社会」という構図をスムーズに理解させるうえで、家庭犬を前面に出す必要がなかったと考えるとしっくりきます。
もちろん、これは公式説明ではなく私の考察です。
首輪を見ると2作品の違いがもっと分かる
ここでひとつ注目したいのが「首輪」です。
『わんわん物語』のレディにとって、首輪は単なるアクセサリーではありません。
公式プロフィールでもレディの首輪に触れられており、レディが人間の家庭に属し、大切に育てられていることを一目で示してくれます。ディズニー
ところが『ズートピア』の動物たちは、基本的に「誰かに所有されるペット」ではなく、自分自身が社会の構成員です。
警察官ジュディと詐欺師だったニックが、人間に飼われる存在として描かれるわけではありません。
この違いに気づくと、犬がいる・いないという話は単なる動物図鑑的な疑問ではなくなります。
『わんわん物語』では「人間と動物の関係」が世界を作り、『ズートピア』では「動物だけで成立する社会」が世界を作っている。
同じディズニーでも、動物を使って表現しているものがまったく違うんです。
私はここが、この2作品を比べるいちばん面白いポイントだと思っています。
ズートピアに犬がいない理由とわんわん物語の犬種まとめ
『ズートピア』では、私たちが一般的に想像する家庭犬のような犬は主要キャラクターとして描かれていません。
ただし、「犬がズートピア世界に存在しない」と公式が断定しているわけではないため、「犬は設定上存在しない」とまで言い切るのは避けたほうが正確です。
ニックのようなキツネやオオカミなどのイヌ科動物は登場します。
また、「人間がいないため犬が家畜化されなかった」という説明は興味深い仮説ではあるものの、公式設定として確認された理由ではありません。
さらに『ズートピア2』では、2025年12月5日の日本公開後、ヘビのゲイリーを通して「なぜ街には哺乳類しかいないのか」という都市の成り立ちそのものが物語で掘り下げられました。ディズニー+1
この流れを考えると、「まだ描かれていない動物」と「世界に存在しない動物」を同じものとして扱わないことがシリーズを見るうえで大切だと思います。
一方、『わんわん物語』では犬種が公式にはっきりしています。
レディはコッカースパニエル犬、トランプは雑種の野良イヌ、トラスティはブラッドハウンド、ジョックはスコッチテリアです。ディズニー+1
そしてクッキー・アンも、東京ディズニーリゾート公式で「いぬのぬいぐるみ」と明記されています。東京ディズニーリゾート
犬種だけを覚えるのも楽しいけれど、私はぜひ「その作品で犬がどんな立場に置かれているのか」にも注目してほしいな。
そこまで見ると、『ズートピア』と『わんわん物語』が同じ動物を題材にしながら、まったく違う方法で世界を作っていることが見えてくるよ♪
よくある質問
ズートピアに犬は本当にいない?
『ズートピア』では、一般的な家庭犬のような犬は主要キャラクターとして確認できません。
ただしキツネやオオカミなどのイヌ科動物は登場し、「犬は作品世界のどこにも存在しない」と公式に明記された情報も確認できません。そのため、「映画では一般的な犬がほとんど描かれていない」と整理するのが正確です。ディズニー
なぜズートピアには犬がいないの?
公式から明確な理由が示されているとは確認できません。
人間との家畜化によって成立した現代的な犬を登場させると、人間のいない世界との整合性が複雑になるためではないか、という考察はできます。ただし、これは公式設定ではなく仮説として楽しむのが適切です。
わんわん物語のレディとトランプは何犬?
ディズニー公式では、レディはコッカースパニエル犬、トランプは雑種の野良イヌです。ディズニー
トランプを見た目から特定犬種に例えることはできますが、公式設定として確認できる答えは「雑種」です。



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